西川嘉廣さん
西川嘉右衛門商店会長

 
 
  ヨシ博物館とは? 
第111回

ヨシ商品のアンテナショップ

2004年7月22日 菱川貞義

 毎月第3日曜日にNPOが支えるカタチで催されていて人気を博している朝市で、「浜大津こだわり朝市」というのがあるのですが、最近、西川嘉右衛門商店もプティローズといっしょに、ヨシネットワークとして出店されているんです。

 先日の7月18日(日)に京阪電車浜大津駅にくっついている会場に行ったときは、晴れていたのですが風が強く、ヨシ商品などが飛ばされそうになっていました。

 
  西川嘉右衛門商店からは、西川南風子さん、嘉武さん、祐子さんが直々に来られていました。

「来場者からの反応が聞けたり、ヨシのいいPRになればいいですね」

と、思っていたら、南風子さんから、「ないしょで」といって、右のようなサンプル商品をいただきました。

 これははじめて見る「ヨシせっけん」です!右のがヨシを混ぜたもので、左のは尾崎さんのヨシ炭を加えたものだそうです。素朴な形で、ニオイも、いかにもむかし嗅いだせっけんの香りがします。

 「これも、ひょっとして商品化できるかもしれない・・」などと考えていたら、なにやらサンポーニャのようなものをもった男性が現れました。もっておられた楽器は、西川嘉右衛門商店の質のよいヨシを使ってつくられたヨシ笛でした。

 この男性、会場の近くの長等に住む、笹生さんとおっしゃられる方で、ヨシや自然農法などいろいろ活動されていて、これからもヨシの環境学習などで西の湖とかかわっていただけそうです。

 どんな音色なのか、ちょっと演奏してもらいました。なかなか本格的でいい音がしています。

 それもそのはず、つくり方も節をうまく使っていたりして、調律などもたいへん苦労したそうです。でも、「環境学習のなかでもつくれる」とのことで、ヨシ博物館やヨシネットワークの新しい工作メニューになるかもしれません。笛の音階もソラドレミソラドとなっていて、適当に吹いてもけっこうまともな曲になるそうです。

 「実際に使って役立ててほしい」といわれ、なぜか、ぼくがヨシ笛を受け取ってしまいました。さっそく、ヨシ博士か鳥飼さんに渡したいと思います。

 
 このヨシ商品のアンテナショップは、今後もいろいろな人や情報の交流がありそうです。プティローズもいろいろ新商品を開発していて、めずらしいものが並んでいました。

 ヨシネットワークのお店は、8月はお休みとのことで、9月からの第3日曜日でお時間のある方はぜひ一度お出かけしてみてください。

(つづく)