西川嘉廣さん
西川嘉右衛門商店会長

  ヨシ博物館とは? 
第170回

ヨシ刈りはまだだけど

2006年12月14日 菱川貞義

ヨシとイネ

 イネは実もしっかりしてきて、色もおいしそうなセピア色になってきました。

 「まだまだ」と思いながら、幾日か朝と夕をくりかえし、「もうそろそろ稲刈りを」という意見と、「いやもっと完熟してから」という意見が交錯し、稲刈りを2回に分けて行なうことになりました。

ヨシとイネ

 9月23日に最初の稲刈りの日がやってきました。とても良い天気に恵まれ、稲刈り日和です。

 朝はやく、たくさんの方が集まりました。京都や大阪や兵庫から参加されている方もおられます。

ヨシとイネ

 稲刈りはほんとうになんともいえない感動があります。種蒔きから田植え、草刈りなどの苦労がよろこびに変わるときです。
ヨシとイネ

 それにしても、みんな元気に育ってくれました。ヨシも元気に風を受けています。

 そこそこ稲刈りが進んできたとき、だれが命令することなく稲木が運ばれてきて、段取り良く木が組まれていきました。

ヨシとイネ ヨシとイネ

 ただ、木とワラ縄で組まれただけですが、イネの重さや、台風にも耐えられるように、そこには知恵がいっぱいつまっています。

 はさがけがはじまり、稲刈りが終わるころにはちょうど、はさがけも終わりました。

ヨシとイネ ヨシとイネ
 稲刈りは1年のなかでも一大行事です。お昼にはたいへんなご馳走がならびました。焼きそばも振る舞われました。
ヨシとイネ ヨシとイネ

 お昼過ぎに、経済産業省や三菱総研の方々が、「ヨシ原と自然農の田んぼを見よう」とやってきました。一行の目的は、経済産業省の環境コミュニティ・ビジネスモデル事業に3年連続で採択された「ヨシの二期作ビジネス」の地方会議です。

 一行は、自然農の美しさを堪能したあと、先ほどのご馳走をたらふく堪能しました。

ヨシとイネ

 それから、アスパラガスのほ場で重野さんの説明があったあと、会議が開かれました。会議にはヨシ博士も出席されました。

 会議中、もっとも注目されたのは、だれかの発言ではなく、ヨシビジネスのホープ、ヨシジェラートでした。

ヨシとイネ
ヨシとイネ ヨシとイネ
     
(つづく)