第106回

2004年6月3日 菱川貞義

うれしい風景

●近くにある異国情緒

 デラックス高速船に乗って竹生島に着きました。そこは異国の匂いがぷんぷんする島でした。少しマーケティングに侵されたところもありましたが、観光に来たかいがある島でした。竹生島は十分に魅力のある観光資源です。ただ、わたしたちが少しこの魅力を楽しむゆとりを失っているだけなのだと思います。これからの観光は「観光資源をわたしたちの好みに合わせる」のではなく、わたしたちが、とまどいや不都合といったものも含めて、異国が当然もっている“ちがい”を楽しめるように、「観光の魅力を再発見してもらう」ことだと思います。

 そういえば、琵琶湖のあちこちからも異国の匂いを何度もかぎました。「日本のいたるところに異国があるんだなぁ」「いったいわたしたちは何を望んでいるんだろう?」とまた考え込んでしまいました。


「うれしい風景・かなしい風景」はみんなでつくっていきたいと思っています
よかったら、どしどし絵や写真や文章を送ってください
いろんな「うれしい風景」と「かなしい風景」を
見て、聞いて、読んで、そして自分をみつめてみよう
いのちをみつめてみよう