西川嘉廣さん
西川嘉右衛門商店会長

 
 
  ヨシ博物館とは? 
第129回

今年のヨシ刈りは大盛りあがり<その2>

2005年4月21日 菱川貞義

 あっという間のヨシ刈り体験が終わり、お待ちかねの昼食をとりながらの「ヨシ笛ミニコンサート」です。菊井了さんと近藤ゆみ子さんによる演奏です。いつもいっていることですが、ヨシ笛はいつ聞いても、すーっと心が癒されます。

 午後からは、毎年恒例のイベントが目白押しです。まず、「ヨシペン画教室」です。諸藤浩之先生による指導です。ヨシ博士も会場におられました。

 まずは一本のヨシからヨシペンをつくるところからはじめます。ただカッターでヨシを削ってペン先をつくっていくだけなのですが、これが意外に奥が深くて、書き味も千差万別です。

 ヨシペンは、書くときのペンの向きや角度を変えるだけで驚くほど多彩なタッチを表現することができます。ぼくもヨシペンは大好きです。この日はもうひとつ発見がありました。ヨシペンは個性的な絵筆ですが、お国柄という個性もヨシペンに負けず画面に表れていました。

 となりのテーブルは「ヨシ工作教室」です。プティローズさんの指導によるヨシ工作もいつも人気です。

 こちらも大人も子どもも、日本の方も外国の方もいっしょうけんめいに取り組んでいます。それにしても今年は参加者が多いですね。

 国際色ゆたかだと、作品もおもしろいものがいっぱい完成しました。それにしてもこういったものに夢中になれる人間というのは、ほんとうに不思議な生きものですね。

 ややっ。前回紹介した滋賀県立大の望月さんがヨシペン画教室にいました。研究を忘れていっぱい描いていました。

 会場の外にも人だかりができていて、なんだろう、と近づいてみたら、奥田さんの写真展でした。う〜ん、びわこ市民研究所のなかに奥田さんのギャラリーをつくったら人気が出そうです。

(つづく)