西川嘉廣さん
西川嘉右衛門商店会長

  ヨシ博物館とは? 
第172回

四季の移ろいを感じさせるヨシ

2007年1月18日 菱川貞義

ヨシ原

 11月26日のヨシ原です。

 観光客もめっきり少なくなってきましたが、ぼくはこの季節のヨシ原もけっこう好きです。葉もかなり落ち、すっかり枯れてきたヨシは、立ったままで、すでに簾のようになっています。ヨシ原の中を通る風の音も、夏とはちがった趣です。

 この日、田んぼでは小麦の種蒔きがありました。収穫は初夏の田植え前の予定です。

ヨシ原

ヨシ原

 そして、12月8日のヨシ原です。

 ヨシは、枯れていくというより、なんだかどんどん美しくなっていくようにも見えます。雪が降る日には、ヨシ原は黄金色に輝きます。ほんとうに、ヨシ原はもっとも四季を感じることのできる風景のひとつです。

 それでも、「昔はもっとヨシ原はきれいだった」といいます。

ヨシ原

ヨシ原
 この日、田んぼでは、小麦を蒔いたあとのワラ敷きの追加作業と、田んぼでとれたお米の米ぬかをもどす作業がありました。 ヨシ原
ヨシ原

 おや、田んぼの淵に、若いヨシを見つけました。

 よくみると所々で見つかります。

 かわいそうに映るのですが、このヨシにとって、ほんとうはどんな意味があるのでしょうか。

(つづく)