ヨシビジネスの視界よし

　
　6月15日、西の湖のヨシビジネスをこの目で見てみよう、と電気通信大学の竹内先生が来られました。竹内先生は、経済産業省の「環境コミュニティ・ビジネスモデル事業」の推進委員として、以前より東近江水環境自治協議会の「ヨシビジネス」に強い関心を持たれていて、忙しくされているなか視察が実現しました。

　安土駅で丹波さんといっしょに竹内先生をお待ちしているとき、駅前にでっかい看板が掲げられているのを目にしました。

　実際に視察する前に、駅前の観光案内所で丹波さんが古地図を広げて西の湖流域について説明されました。

　古地図を見ると、現在とはまったく様子が異なっています。失われてしまった内湖と琵琶湖の親しい姿がそこにはありました。

　もちろん、竹内先生は観光案内所でしか売られていないヨシジェラートを買い求められていました。

　さて、いよいよ出発です。まずは安土山に着きました。ここは安土城跡に通じる石段ですが、普段は閉ざされているらしいです。ちょっと幻想的です。

　安土城跡をあとにして、次は西の湖湖畔のヨシ原に囲まれた自然農の田んぼです。田んぼの中の苗床ではイネが元気よく育っています。西の湖は土地が豊かなので品質のよいヨシ原が育ちますが、それは無肥料で育てる自然農にもとても向いている土地です。

　それから、ヨシビジネスにかかわっている他のメンバーと舟に集結し、湖上から奥田さんのお話を聞きながら西の湖と水郷を見てまわりました。

　途中で、西の湖園地に上陸しました。ここも、なかなか風情を感じさせる場所です。

　舟が次に上陸したのは、ヨシの二期作実験ほ場です。ここにも無農薬無化学肥料農業を進めている田んぼと畑があります。

　湖畔の田んぼや畑は、ヨシ原やオオヨシキリとともに、西の湖美術館づくりの重要な作品たちです。